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【無垢材テーブル】リソーの匠が「技術に真心込めて」お造り致しました。

2021/06/14(月) すべて

こんにちは。

近頃は暑い日が続きますが、体調は崩されていないでしょうか?

 

本日はお施主様からダイニングテーブルの制作依頼をいただきましたので、

普段なかなか見る機会のない、弊社腕利き大工達による匠の技術がたっぷりと詰まった

「一枚板テーブル」の制作をご紹介させていただきます!

 

お客様にお選びいただいた材種はこちら

 欅(ケヤキ)の一枚物になります!

欅は日本の高級木材の代表格として、古くから親しまれてきた木材です。

木目が美しく、磨くことでどんどんツヤも現れてくるといった特徴があります。

ただ欅は非常に硬く、反りや伸び縮みなどが起きやすい為、加工をする際は職人の技術が必要となる材種でもあります。

今回お選びいただいた欅も例にもれずズッシリと重く、迫力抜群!

 

まずは天板の製材加工。

材料をテーブルサイズの寸法にカットし、ねじれをルーターで削り、水平を出していきます。

ルーターをかけ、薄皮を剥いた状態。

次は表面の凹凸をかんなで削っていきます。

平らになるまで、何度も何度もカンナを引いていきます。

ものすごく硬い欅を削り続けるのは、それだけでもかなり根気のいる作業となります。

0.1ミリ、0.2ミリの作業を繰り返し、段々と仕上がってきました。

 

次は脚の製作です。足も同じ欅を使用。

今回は脚の製作が一番のポイントともいえる工程となります。

と言いますのも、今回天板と脚を「蟻ホゾ」という技術で組み上げていくのです。

この「蟻ホゾ」を機械的にプレカットで作るのではなく、職人の手刻みで製作していくため、

職人の技術が高くないと美しいものを作ることは出来ません。それゆえに大きなポイントなのです!

 

まずは天板同様に寸法カット。

そして蟻ホゾの型を作り、

それを脚へと書き込んでいきます。

この印を付けることを「墨付け」と言います。

そして墨付けを行った脚を鋸とノミを使い削り出していきます。

1ミリでもズレてしまうと組み上げた際に大きく隙間が開いてしまうので、失敗は許されない緊張感のある作業です。

そして今回の蟻ホゾは完成すると、上と横、2方向から見える作りの為に、ホゾの上から下まで全ての面がぴったりに天板に収まらなければいけない為、

極めて高い精度が要求されます!

ましてや硬く強い欅ですのでものすごい集中力と根気がいります。

無事削り出しの完了。

ホゾの角もきちんと面取りされ、細かい所も丁寧な仕事を感じます。

カンナがけをするとこのツヤ・・美しい・・。

 

天板側も同様の作業を行っていきます。

墨で出した一本の線の内側、外側といったレベルで削り分けるとのことで、その技術には本当に驚かされます。

そしてついに天板と脚を組んでいく緊張の瞬間。

何度も入れたり出したりを繰り返すと寸法がズレてきてしまうため、チャンスは数回のみ。

緩いと隙間が出来てしまい、きつすぎても折れてしまいます。

結果は後程の完成写真でご確認ください^^

 

次は割れ止めの役割のある「契り」制作。

ヒビがある箇所にこれ以上広がらないよう取り付けていきます。

契り(ちぎり)の素材は黒檀。

英語ではエボニーと言われるもので、ギターを弾かれる方にはお馴染みの今では貴重な高級木材です。

こちらもものすごく硬い素材なので割れ止めには最適です!

こちらを手刻みで削り、

天板側にも同型を墨付けして、ざっくりと機械を使い穴をあけ、

最後は手で仕上げます。

素人考えですと、機械で行った方が正確な気がしますが、実際は手刻みの方が角が立ち、ピシっと収まるそうです。

こちらの収ったところも最後に取っておくとして、

 

次は天板の裏側に設置する反り止めです。

普段は目に見え無い天板の下に隠れている為、脚が当たる箇所はきちんと丸くアールを取っていきます。

設置完了です。

これで天板が反る心配も軽減されます^^

 

そしていよいよ最後の仕上げ工程!

植物性オイルを塗布しながらのウェット研磨です。

木目が一気に出てくるこの工程は何度見ても感動する瞬間です。

美しい!

裏側もしっかり研磨とオイルアップ。

 

そして完成して写真がこちら。

 

蟻ほぞや契りも髪の毛一本入る隙間もなくきっちり組み込まれた、

木目の美しい欅の一枚板テーブルが完成いたしました。

高樹齢の欅を使用したまさに世界に一つだけの「一点物」!

良質材の証、玉杢も現れています!

 

完成後は制作担当させて頂いた弊社大工と共にお客様のお宅へ搬入、設置をさせていただき、

記念写真まで撮らせていただきました。

I様この度はご依頼いただき誠にありがとうございました!

 

使い捨ての便利な物や、気軽で安価なものを求めがちな時代ですが、

一つの物を愛情を持って大切に扱い、親から子へ、子から孫へと物と共に「思い」も一緒に受け継いでいける。

そんなものをこれからも心を込め、作り続けて参ります。

 

 

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