国産無垢材「木曽桧の故郷」 紅葉秋の旅

公開日:2025/11/07(金) 更新日:2025/11/07(金) すべてスタッフブログ

こんにちは。

営業設計部の長谷川です。

すっかり朝晩が寒くなってまいりましたが、体調崩されたりしていませんか?

 

 

今回は冒頭から信州 長野県からお届けします!

 

ここは、中央自動車道下り線「諏訪湖SA」、

少し高台にあるこの場所から夜明け前の「八ヶ岳連峰」です。

遥か昔の事になりますが、2回ほど登った事があります。

とても美しい景色なんですが、なんだかとても寒いですね・・

八ヶ岳連峰

 

 

今回は、長野県のある場所を目指して早起きして・・

というよりも前日の夜から出発して、ひとりで来ています。

 

中央自動車道「伊那IC」を下りて一般道を進みます。

途中の電光掲示板では「氷点下2℃」!?

どおりで寒いわけですね・・

 

だいぶ山の中に入ってきましたよ。

まだ時間も早いからか、誰ともすれ違いませんね。

早朝の山道

 

 

途中、山あいの道を走っていると・・

「ん?なにかいる!」

「熊ではなさそう・・」

「ニホンザル」の群れと遭遇しました。

急いでカメラを構えましたが、この1枚しか撮れませんでした。

ニホンザル

 

 

そうこうしているうちに到着しました!

ここは、長野県上松町「赤沢自然休養林」、

標高1000mほどのところに「木曽ヒノキ」の森が広がっています。

赤沢自然休養林

 

 

まだ時間が早すぎましたね。

駐車場の受付けは開いてましたが、まだ車もまばらです。

赤沢自然休養林の駐車場

 

 

ここは、「秋田スギ」、「青森ヒバ」と並ぶ、「木曽ヒノキ」の日本三大美林のひとつに数えられているそうです。

かつて、豊臣秀吉の直轄地となって以降、日本各地のお城や神社仏閣に「木曽ヒノキ」が使われてきました。

赤沢自然休養林

 

 

とても分かりやすい看板もありました(笑)

丸太で組んであるとても豪華?な看板です。

とても気持ちの良い場所です。

ひのきの香り

 

 

ここ「赤沢自然休養林」には、

昔、林業が盛んだった頃に木材を運び出すのに活躍した「森林鉄道」が今もなお残されています。

(観光用ですが)

 

「赤沢森林鉄道」のホームページです。

https://kiso-hinoki.jp/colibri-wp/tourist/%E8%B5%A4%E6%B2%A2%E6%A3%AE%E6%9E%97%E9%89%84%E9%81%93/?srsltid=AfmBOorc1wIv_926tWg85S1pPfjDIOyzCuCfW4NFRzPWXEoq6OW9OF16

 

駐車場から少し歩くと、「森林鉄道」の乗り場が見えてきます。

森林鉄道のりばへの道

 

 

階段を上ったところにある、「森林鉄道記念館」があります。

機関車の「格納庫」と「博物館」を兼ねているようです。

右側の小さな木造の小屋が改札と待合室になります。

森林鉄道記念館

 

 

切符が発売されるまでまだ時間がありますので、「博物館」を見学させていただきます。

森林鉄道記念館の展示

 

 

今は「ディーゼル機関車」が走っていますが、昔は「蒸気機関車」が走っていました。

森林鉄道記念館の展示

 

 

展示室の中には当時の貴重な品々がたくさん展示されています。

森林鉄道記念館の展示

 

 

展示室を抜けると・・いましたよ!!

「ボールドウィン蒸気機関車」です。

森林鉄道が出来た時にアメリカからやってきました。

当時は、経費削減のために「石炭」の代わりに「木片」を使用していたそうです。

山火事を防ぐために、火の粉回収装置を付けた事から煙突がとても大きいです。

ボールドウィン蒸気機関車

 

ボールドウィン蒸気機関車の展示

 

 

「ボールドウィン蒸気機関車」の後に活躍した「C4型ディーゼル機関車」です。

森林鉄道という事もあって、私達が普段乗っている電車よりもレールの規格が小さいです。

それぞれの機関車もどちらかというと、かわいらしいサイズ感です。

C4型ディーゼル機関車

 

C4型ディーゼル機関車

 

 

外には、運搬車も展示されていましたよ。

積んであるヒノキ材もなかなかの太さです!

乗る前からひとりで興奮してしまいました(笑)

運搬車

 

 

ようやく改札口が解放されました!

待合室は、やはり総ヒノキ造りなんでしょうか?

待合室

 

 

「さぁ行くんだー、その顔を上げてー♪」

どこからともなく「ゴダイゴ」の歌が聞こえてくる気がします(笑)

 

ホームも板貼りで趣がありますね。

今朝の冷え込みで霜が下りていましたが、駅員の方々がきれいにしてくれました。

ありがとうございました!

森林鉄道のホーム

 

 

客車を牽引してくれる「ディーゼル機関車」がやってきました。

こちらの機関車は「北陸重機工業」(HKW)製だそうです。

ディーゼル機関車

 

 

朝9:30 一番列車が出発します。

私の他にも15名ほどのお客さんが乗込みました。

森林鉄道

 

 

森林鉄道沿いには「遊歩道」が整備されていて、

他にも「遊歩道」が整備されていて周辺を散策する事ができます。

樹齢300年のヒノキの森をゆっくりと走っていきます。

遊歩道

 

 

「ああー、なーんて素敵な日だー♪」

 

車窓から眺める景色が美しい!

森林鉄道の車窓から

 

 

ほどなくして、終点の「丸山渡停車場」に到着しました。

こちらも板貼りのホームです。

丸山渡停車場駅

 

 

「復路」は歩いて帰ろうと思います。

機関車も前向きに牽引するので、途中で良い写真が撮れるといいなー

機関車

 

 

整備された木道をゆっくりと歩いていきます。

 

念の為、「熊よけの鈴」を身に着けています。

果たして、こんな鈴の音で逃げてくれるのでしょうか・・

 

20年以上も前ですが、群馬県の山の中で「ツキノワグマ」に遭遇した事があります。

その時は何事もなく無事でしたが、今遭遇したらどうしたらよいものか・・

遊歩道

 

 

途中の渓谷美も見事です!

源流も近く、流れる水も澄みきっていますね。

渓谷

 

 

ここはどこでしょう?

まるで日本ではないような景色ですねー

紅葉と線路

 

 

本当はこんな写真が撮りたかったのですが・・

「記念館」からほど近い絶好の撮影スポットには、

すでに「撮り鉄」の方々が多数のカメラを構えておりました。

場所取りもできずに今回は断念(涙)

 

※下の写真は、上松町観光サイト「赤沢森林鉄道」のホームページよりお借りしました。

赤沢森林鉄道

 

 

無事、「赤沢森林鉄道」に乗車する事ができました!

来た時は駐車場の車もまばらでしたが、

季節が良いので、すでに多くの人が集まり始めています。

 

 

さて、これからどうしようかな・・

今回も「ハイエース」にオフロードバイクやキャンプ道具を積み込んでいます。

のんびり温泉でも浸かり、晩秋のキャンプでも楽しんで、

翌日はオフロードバイクで周辺を散策しようかと思っていました。

 

でも今朝の寒さの中(氷点下2℃)でのキャンプはちょっと厳しくないか・・

晩秋というよりも、もう冬が来ています。

焚き火用の薪はある程度持参してきましたが、ストーブは持ってきていません。

「日本の屋根」、長野県は思っていたよりもかなり寒かったです。

 

熊も怖いしなー

少し不安を感じつつも・・

まずは付近の美しい山々の風景を堪能しよう・・

というわけで、「赤沢自然休養林」を後にします。

 

途中、地元産の「木曽ヒノキ」の「貯木場」がありました。

なかなか迫力がありますね。

貯木場の様子

 

昔は鉄道で運んでいましたが、現在はトラックで木材を運んでいます。

貯木場の様子

 

 

更に山を下っていくと、目の前に大きな山が見えてきました。

「木曽駒ケ岳」、日本百名山にも選ばれている名峰です。

朝も近くを通ってきましたが、朝靄に隠れていて全く気が付きませんでした。

木曽駒ケ岳

 

 

一度、国道まで下りて、次なる絶景を目指します。

 

「九蔵峠展望台」までやってきましたよ。

九蔵峠展望台

 

 

「ああー、なーんて素敵な日だー♪」

(本日、2回目・・)

 

お天気にも恵まれましたが、とても良い景色です。

 

岐阜県と長野県に跨る「中央アルプス」を代表する3000m級の「木曽御嶽山」、

10年ほど前に噴火している活火山でもあります。

手前側に広がるのは「開田高原」です。

しばし絶景を眺めて過ごしました。

木曽御嶽山

 

 

とうとう「岐阜県高山市」まできてしまいました・・

高山市

 

 

「道の駅 飛騨たかね工房」にて「高山ラーメン」をいただきます。

醤油味の細ちぢれ麵で美味しかったなー

高山ラーメン

 

 

お土産売り場の脇で、地元で摂れた無垢の板材が販売されていました。

「トチ」「サクラ」「ヒノキ」「ナツメ」「ニレ」などなど・・

それぞれに木目の表情が違っていて味わい深くていいですねー

 

「木曽ヒノキ」も全国的にも有名ですが、

弊社でも使用している「紀州産ヒノキ」もとても品質の高く、

奈良の「法隆寺」でも使用されたといわれています。

 

「木曽」も「紀州」も、

厳しい環境で育った木材は、より木目が詰まり、

良質な材として、長きに渡り使用する事ができます。

 

紀州材についてはこちらのブログでご紹介しております。

紀州和歌山 山長商店 研修旅行<前編>

紀州和歌山 山長商店 研修旅行<後編>

 

木曽ヒノキ

 

 

道の駅を後にして「野麦峠」を目指します。

昔「ああ野麦峠」という映画がありました。

明治時代、野麦峠を超えて(長野県)岡谷の製糸工場へ出稼ぎに出た女性たちの悲しいお話です。

 

「野麦峠」から「乗鞍岳」を望む事が出来ます。

「乗鞍岳」には日本最高地点(2702m)まで車で行ける「乗鞍スカイライン」があります。

2002年までは、「自家用車」でも通る事ができましたが・・

2003年から環境保護のため「マイカー規制」が導入されました。

※現在は、シャトルバスかタクシーでしか行けません。

 

「マイカー規制」が導入される前年の2002年にバイクで訪れています。

その際は「乗鞍岳」の山頂まで歩いて登りましたが、山頂からの景色が絶景だったのを覚えています。

20年以上の時を経て、久しぶりにこの地を訪れる事ができました。

乗鞍岳

 

 

だいぶ陽が傾いてきました。

松本市内まで下りてきた頃には、もうあたりはすっかり真っ暗になってしまいました。

今回の旅はここまでにしようと思います。

あとは、温泉でも探しながらのんびりと帰る事にします。

 

 

今回訪れた「赤沢森林鉄道」の乗車券、

ヒノキの板に焼き印が押されていて、とても味わい深いですね。

まだヒノキのいい香りがしています。

「コースター」として使用してもちょうどいいサイズですね。

左側が今回訪れた際の乗車券、

右側の乗車券は、昨年この地を訪れた山好きの「お施主様」からいただいたものです。

※今シーズンの「赤沢森林鉄道」の運行は11月9日までだそうです。

赤沢森林鉄道の乗車券

 

今回は、「赤沢森林鉄道」以外にも、4つもの名峰の美しい風景に出会う事ができました。

また明日からも頑張りましょう!!

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