
ハウスメーカーと工務店
10年後、20年後に差が出る家づくりの本質
家づくりを考え始めると、ハウスメーカー、工務店、設計事務所など、さまざまな選択肢があり
正直どこも「良さそう」に見えてしまう、という方も多いのではないでしょうか。
性能やデザインの面では、各社とも一定の水準に達し、新築時点では大きな違いが見えにくくなっています。
そんな中で多くの方が口にされるのが、
「ちゃんと長く安心して住める家にしたい」
という言葉です。
住宅は工業製品ではありません。
建てた瞬間が完成ではなく、住み続けることで初めて評価される建築物です。
にもかかわらず多くの比較は、引き渡し時点の仕様・設備・見た目に集中しがちです。
本当の意味での“答え合わせ”は、10年後、20年後と、暮らしの時間が積み重なった先に訪れます。
この記事では、完成時点では見えにくいものの、将来、確かな違いとして現れてくるポイントに絞って紹介していきます。

① 時間が経っても「住み続けたい」と思える家か
|新築時の美しさより、変化を受け入れられる住まい
家づくりで使われる素材には、大きく分けて二つの考え方があります。
- 時間とともに劣化していく素材
- 変化しながら、暮らしに馴染んでいく素材
新築時は、どちらもきれいに見えます。
しかし時間が経つにつれて、その違いは少しずつ表れてきます。
無垢材や自然素材は、傷や色の変化を劣化ではなく、暮らしの跡として受け止めることができます。
もう一つ見逃せないのが、家族の健康への影響です。
無垢材や自然素材は化学物質を含まず、年月が経っても室内環境が大きく変わりにくい素材です。
小さなお子さまが床に寝転んだり、素足で過ごしたりする日常の中で、「無添加無垢の家」は目に見えない安心感として積み重なっていきます。
将来、
「劣化してきたのでもう替えたい」と感じるか
「味が出てきた。まだまだ使いたい」と思えるか
この感覚の違いは、素材そのものだけでなく、直しながら使う前提でつくられているかどうかにも関係しています。

実例:築13年のOB様邸訪問会より

実際に、築13年を迎えたOB様邸では、無垢床や柱、造作家具の木部が深みのある飴色へと変化しています。
新築当時の写真と見比べることで、素材が劣化ではなく「暮らしに馴染んでいく」様子を確認できます。
また、お引渡し当時2人のお子様は3歳と、7カ月。子供達がのびのび育った13年後の無垢の床もご紹介しております。
② 暮らしの変化を受け止められる設計か
|間取り・構造・素材の余白
建築時に想定した使い方が、そのまま変わらないことはほとんどありません。
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子どもの成長や独立
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仕事の仕方の変化
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親との同居や介護
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趣味や過ごし方の変化
これらは特別な出来事ではなく、多くの家庭で自然に起こる変化です。
差が出るのは、こうした変化を「起こるもの」として設計に織り込んでいるかどうかです。
弊社が大切にしているのは、間取り・構造・素材が、変化を受け止められる余白を持っていること。
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最初から壁で仕切りすぎない間取り
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将来の間仕切り変更を想定した下地
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手を入れやすさを考えた耐震性を確保した骨太構造
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傷や経年変化を、劣化にしない自然素材
時間が経ったとき、
「この家、今の暮らしに合わなくなった」と感じるか
「少し手を入れれば、まだまだ心地よく住める」と思えるか
その違いは完成した瞬間ではなく、最初の設計思想で決まっていることが多いのです。
補足:築20年以上の展示場について

なお、弊社に9つある展示場のうち、3つは築20年以上が経過しています。
無垢の床や構造材は、新築当時とは異なる色艶へと変化し、傷も含めて空間に自然に馴染んでいます。
時間の経過を前提に素材を選び、直しながら使い続けるという考え方は展示場そのものにも表れています。
ご興味がございましたらぜひ実際にご覧ください。
③ その家を分かっている人が、将来もいるか
|担当者ではなく、会社との距離
家づくりの打ち合わせ中は、営業や設計の担当者と密にやり取りを行います。
しかし、長く暮らしていく中で担当者が変わることは珍しくありません。
そのときに残るのは、
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名前を伝えれば話が通じる
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図面だけでなく、当時の考え方まで共有されている
といった、会社としての関わり方です。
長く暮らしていても「この家を一番分かっているのは誰か」その答えがすぐに浮かぶかどうかは、大きな安心につながります。

④家づくりの軸がぶれないか
|長く続く暮らしの心地よさ
流行や見た目だけでつくられた家は、理由が分からなくなった瞬間に「変えたい」「やめたい」対象になりがちです。
弊社の家づくりの軸は、「質実剛健+美」。
- 確かな素材と職人の技術
- 耐久性・耐震性
- 省エネ性・環境性
- 身体に配慮した健康的な住環境
- 暮らしに寄り添う、過度にならないデザイン
見た目の美しさや数値性能だけでなく、長い時間を過ごす空間として住まう人の健康を考えた住まいであることも、私たちが「質実剛健」と呼ぶ理由の一つです。
一時的な流行よりも、長く続く暮らしの心地よさを大切にしています。
「なぜそう建てたのか」を説明できる家は、時代や住む人が変わっても価値を失いにくいと考えています。

⑤ 建てたあとの関係性が安心を支える
家づくりで意外と見落とされがちなのが、建てたあとはどんな関係が続くのかという点です。
弊社では、お引き渡し後、20年間の無償定期点検を行っています。
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1年・2年・5年・10年・15年・20年
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外部・電気・内装・水回り・設備まで住まい全体を点検
これは保証のためだけではなく、不具合が大きくなる前に気づくための仕組みです。
20年目以降も、ご希望があれば点検や暮らしの不具合への対応は変わりません。
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⑥ 暮らしの相談に寄り添う
実際の暮らしの中では、小さな困りごとも必ず出てきます。
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インターホンを交換したい
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トイレが詰まった
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換気扇の音が気になる
こうした日常的な不具合にも対応しております。
また、
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子ども部屋を間仕切りたい
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外壁を塗り直したい
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将来を見据えてリフォームを考えたい
といったお客様の声に丁寧に向き合うため、弊社では施工エリアを限定し、地域密着で対応しています。
建てたあとも責任を持って関われる距離であることを大切にしています。

補足:なぜ、建てたあとも関係が続くのか

弊社では、家を建ててくださった方を「無垢クラブ会員」と呼んでいます。
これは、会員制度やサービスの名称ではありません。
家づくりを完成で終わる取引ではなく、住まいとともに時間を重ねていく関係として捉えているその考え方を言語化したものです。
無垢材の家は、住まい手の暮らし方や年月とともに変化していきます。
色合いが深まり、傷が刻まれ、使い込まれることで、その家ならではの表情が生まれます。
その変化を前提とする以上、建てる側もまた、同じ時間軸で関わり続ける必要があります。
定期点検や日々の相談対応が続いているのは、「長い時間を共有する関係」と捉えるその姿勢の延長にあるものです。
OB様もご参加いただくイベント定期開催
木工教室や、珪藻土や薪ストーブのイベントなど、無垢クラブ会員の方にはこれから家づくりを考えている方と一緒に参加できるイベントのご案内もしています。
実際に、「20年以上前に家を建ててくださった方がお孫さんを連れて参加される」そんな光景を見ることもあります。
住まいのパートナーとして、困ったら相談できるだけでなく、ふと立ち寄れる場所であり続けること。
それが、家そのものと同じくらい大切だと考えています。

まとめ:時間の中で差が生まれるのは「仕組み」と「姿勢」
ハウスメーカーにも、工務店にも、それぞれの良さがあります。
また、価格や仕様はあとから似せることができます。
しかし
- 住むほどに愛着がわく設計
- ご家族の健康を考えた素材選定
- 建てた後も誠実に関わっていく信頼関係
この差は、完成後に埋めることはできません。
ハウスメーカーと工務店の違いは、完成直後には見えにくいかもしれません。
しかし時間が経つほど、この「時間を前提にした関係性」の差が、住まいの安心感として表れてきます。
今回の記事が建築会社を検討する際の一つの判断材料として参考にしていただければ幸いです。
その上で、実際のお客様の住まい(完成見学会)や、展示場を見てみたいと思われたときは、いつでもお声がけください。


