無垢の家 日本の伝統 ~端午の節句~

2020/05/02(土) すべてスタッフブログ

こんにちは。

ゴールデンウィークが始まりましたが、今年は前代未聞の状況なので

なかなか自由にできないことも多いですね。

どうぞ健康第一でお過ごしください。

 

 

さて、今回のテーマ端午の節句についてのお話です。

端午の端とは「初め」という意味があり、5月の初めにくる午(うま)の日の事でした。

「午」という字は午前午後などのように今でも「ご」と読みますよね。

その音から「五」に通じるとされ、重ねることが縁起がいいということもあり

奈良時代以降5月5日が端午の節句として定着していったといわれています。

 

 

江戸時代になり貴族より武士の勢力が強くなるとともに、「菖蒲(しょうぶ)」の読みが武を重んじる

「尚武(しょうぶ)」と同じであることから「端午の節句」は「尚武(しょうぶ)」の節句として武家の間で盛んに祝われるようになりました。

武道を重んじることから男の子の節句として、女の子の節句ひな祭りとともに定着していきました。

 

鎧兜を飾るのは、武家社会では身を守ってくれる大切な道具であったからです。

現代では身体を守るものという意味から、交通事故や病気から子供の身体を守るという願いを込めて飾っています。

 

 

菖蒲は邪気を払うといわれ、端午の節句には欠かせないものの一つです。

端午の節句の時期には菖蒲の葉を湯船に浮かべて菖蒲湯に入る方もいらっしゃるのでは?


  

 

鯉のぼりは江戸時代に町人の間で広まっていきました。

鯉は清流でも沼地でも、たくましく生息できる非常に生命力の強い魚です。

その鯉が黄河の急流を逆登って竜門という滝を上がりきると竜になって昇天するという中国の伝説があります。

立身出世や成功のための関門を意味する「登竜門」という言葉の由来です。

子供がどんな苦境にも耐え、立派に成長して、立身出世できるようにという願いを込めた飾りなのです。

 

 

もう一つ、桃太郎を飾ったり、初節句の男の子に桃太郎の衣装を着せて写真を撮ったりすることがあると思いますが

桃太郎は育ててくれた両親や村の人を助ける親孝行な子で、

鬼退治に行く勇気があり、味方に連れていく動物たちを従える統率力、吉備団子をあげる機転のきいた頭の良さ、

といった理想的な人物像に結び付き、そういう人になってほしいという願いと

鬼を退治したことから邪気を払うという意味があるそうです。

 

 

 お祝いで食べる柏餅やチマキ、カツオやタケノコなどにもそれぞれ意味があります。

柏餅を巻く柏の葉は、新しい芽が出てくるまで古い葉が落ちないので

子孫繁栄を意味しています。

チマキを巻いている茅(ちがや)という植物が邪気を払うといわれていました。

カツオは勝つ男という語呂合わせから、タケノコはすくすくと真っ直ぐに伸びる竹のように育ってほしいという願いが込められています。

 

 

 昔は今のように医療が発達していたわけではないので

健康ですくすく育ってくれるのが本当に子どもに対する願いだったのでしょうね。

 

様々なものに願いを込めた日本の伝統。

それらはどこか生活を少しでも楽しもうとしている工夫のようにも感じられます。

きっと今よりずっと不便で大変なことが多かったでしょう。

でもそんな暮らしの中でも、素敵なイベントを工夫して楽しんでいるような

昔の日本人って粋だなあと思いました。

 

そしてイベントの時などには畳の部屋があるとやっぱり素敵です。

 

床の間は季節の演出ポイントになりますし、

雪見障子から見える庭木の緑もインテリアの一部になって

自然と調和した日本家屋の風情を楽しませてくれます。

縁なし琉球畳に社員大工お手製、ケヤキの造作テーブルが本当に素敵ですね。

こちらのテーブル、天板の木目がとても綺麗。

2つの天板をつなぐ蝶のような形をした千切りと呼ばれる鎹(かすがい)がピッタリはまっていて

技術の高さをうかがえます。

 

コロナ感染拡大のために辛い日を送っている方も多いと思いますが

どんな時にも工夫して楽しむ暮らしを送っていけるように

昔の人を見習ってアイディアをしぼって苦境を乗り切りましょう!

 

 

                                           撮影 小渕展示場

 

 

 

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