父の日 一家を支える大黒柱一

2020/06/21(日) すべて匠の技

本格的な梅雨が始まる6月の第三日曜日。

今年は6月21日の日曜日が父の日です。

父の日

 

父の日はアメリカ発祥の祝日で、6人の子供を男手一つで育て上げた父親をたたえたいと

ソノラ・スマート・ドットという娘が提言したことから始まったといわれています。

 

忙しくてなかなか家族と一緒に過ごせないお父さんも多いのではないでしょうか。

一家の大黒柱として家族のために頑張ってくれているお父さん。

改まって感謝するのも気恥ずかしいなんて言わずに

是非ありがとうの気持ちを伝えてください。

 

一家の大黒柱である父の日にちなんで、今回は「大黒柱」に注目してみます。

伝統的な日本家屋では、一番初めに立てる最も重要な柱です。

土台から屋根まで一本の柱をまっすぐに立て、屋根の重さを支え、屋根の重さによって土台にしっかりと固定されます。

最も太く存在感のある柱で、大黒柱は構造的な意味だけでなく

その家の象徴としても重要な意味がありました。

大黒柱のある無垢の家 

 

屋根を支えるだけでなく、建物の荷重がかかるところにかける梁を支え

建物全体のバランスを保つためにも無くてはならない柱でした。

そのことから、一家、一国、組織の中で支えとなっている重要人物や物事を指す言葉としても使われるようになりました。

 

近年では建築工法の多様化や効率化によって、大黒柱を使わない構造の家が多くなりましたが

大黒柱の風格ある姿は今も変わらず魅力的です。

 

温かみのある木の家

 

昔から日本には地震が多く、被害にあわないための知恵を絞って伝統的な木造建築を完成させました。

大黒柱のある家は度重なる災害にも耐え、長い年月に渡り建物を存続させることができました。

 

法隆寺や日光の五重塔も中心に大黒柱(心柱)を設け耐震強度を高めています。

浅草スカイツリーの制震構造の基本になっているそうです。

太古の昔から地震国であった日本の技術は大したものですね。

 

大黒柱のある家に暮らす人々にとって、どんな地震が来ても壊れることがない家という安心感を与えていたのです。

木造建築に住んできた日本人にとって大黒柱は力強く、守ってくれる心の拠り所のようなものなのかもしれません。

 

大黒柱として使われる材料は太さや強度を求められ、製材にも技術の必要な材料です。

樹齢60~70年になった原木を山から切り出し、その中から選別し強度を出すために乾燥させます。

原木の切り出し

 

原木 

 

原木に刻印

 

乾燥させた原木は樹皮をはがして製材されます。

原木の樹皮を剥がす

 

原木の樹皮を剥がす

 

そのあと、含水率や強度の測定をします。

含水率や強度の測定

 

基準を満たした材料は最後は熟練した職人の手によって仕上げられます。

 

職人による仕上げ カンナ掛け

 

 

大黒柱は原木を育て、切り出す作業から始まり、丁寧に手作業で仕上げるとても手間と時間と根気のいる作業です。

そして大黒柱のある家を建てることができるのは、日本の伝統技術を受け継ぎ

今もなお手仕事でこなす棟梁や大工職人が在籍しているからに他なりません。

家造りにおける大黒柱ですね。

 

今回は父の日にかねて、一家の「大黒柱」についてご紹介してみました。

皆を支えるために頑張ってくれている大黒柱のお父さん、ありがとうございます。

 

父の日には黄色い花を贈ることも多いのですが

これは日本ファーザーズデイ委員会開催の父の日黄色いリボンキャンペーンが大きくかかわっています。

家族の愛情や尊敬を表す黄色を父の日のイメージカラーとして啓蒙しようというものです。

展示場とひまわり

定番のバラも人気ですが、「憧れ」や「敬慕」といった花言葉を持つ黄色いヒマワリは

親しみやすく暑い夏にも元気に咲いてくれるので、父の日に贈る花として人気があります。

小渕展示場にもヒマワリを飾ってみました。

 

追伸

大黒柱は家の中心の位置にあり、台所のある土間に立っていることが多かったので

実は大黒柱は財布のひもを握っている台所の実権者である奥様だという説もあるようです。

 

 

 

 

 

 

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