構造材に紀州の無垢材を選ぶ理由
頑丈で長寿命な家を造るために
耐震等級3で基本設計
ご家族が末永く安心して暮らせる住宅を提供するため、耐震等級3が基本設計となっております。
木造建築の命ともいえる土台や柱、梁といった家の骨組みを造る構造体は、家の寿命や強さ、美しさに大きく影響します。
リソーケンセツでは、紀州・和歌山の山長商店から構造材を仕入れております。
山長商店は江戸時代末期から紀州の広大な山林を守り、優良で目のこんだ丈夫な木材(目込み材)を産出している老舗木材店です。
約5000ha(山手線内側が6500ha)に及ぶ所有林は古来から質の高い木として知られ、古くは京都・奈良の寺社や江戸屋敷の建造に使われていました。
耐久性と強度を兼ね備えた紀州材の樹齢60年~120年物の素性の良い骨太構造材を厳選して使用し、頑丈で長寿命な家造りを行っております。
紀州材の魅力
紀州材の特性
1. 美しい色合い、艶
紀州材は温暖多雨で豊かな自然環境の紀伊半島の急斜面な山肌に植林され、職人による丹精を込めた手入れを行いながら、50年以上の歳月をかけて大樹へと成長していきます。
それにより、年輪幅が細かく詰まった目込みの良さ、素直な木筋の美しい紀州材となります。
木材は密度が高いほど強くなる傾向があるため、紀州材は美しさと強度を併せ持った高品質の木材と言えます。
2. 狂いの少ない素直さ
一般的な住宅に使用される構造材は集成材がほとんどです。湿度の変化によって反ったり・種別や育ち方によっては強度が落ちたりと、木材によって性質が異なる無垢材が使われる事はほとんどありません。
それでもリソーケンセツが無垢材を構造体に使い続けられる理由は、山長商店で土台・柱・梁などの木材を1本1本すべてに対して強度と含水率の測定検査を行い、更にJAS(日本農林規格)の認定を受けているためです。
厳しい検査水準に達し、山長商店のブランド基準を満たし出荷される木材は7割程度。
また、山長商店は創業300年の歴史をもち、無垢材の目利きができる職人も多く抱えています。
職人が検査を通過した木材の性質を見極め、適した部分に使われるよう選別されています。
3. 優れた強度(耐久、耐火、耐震性)
紀州材は全国の基準値をはるかに上回る「強さ(粘り強さ)」があります。
国土交通省が告示する”ヤング係数”に対応する強度値測定で紀州材の強さが実証されています。
■ヤング係数とは 建築材等の変形のしにくさを表す指標です。 数値が大きいほど曲がりにくい木材と言えます。 ※曲げヤング係数の値から等級の格付けをします。 |
ヤング係数には対応する「圧縮」「引張り」「曲げ」「せん断」の各強度値があります。
紀州材の測定値
紀州桧、紀州杉の曲げヤング係数の分布です。
(出典:和歌山県HP)
上図を見ると紀州桧の約91.5%がE110以上に相当します! (出典:建設省(現・国土交通省)告示 第1452号より抜粋) |
(出典:和歌山県HP)
上図を見ると紀州桧の約71.6%がE90以上に相当します! (出典:建設省(現・国土交通省)告示 第1452号より抜粋) |
全国の基準値と比較した紀州材の圧縮強度
紀州桧、紀州杉ともに全国の基準値(一般的な桧、杉)をはるかに上回り、素晴らしい強度を有しております。
(出典:建設省(現・国土交通省)告示 第1452号より抜粋) |
(出典:建設省(現・国土交通省)告示 第1452号より抜粋) |
集成材と比較した紀州材の曲げ強度
集成材とは複数の木材を組み合わせ、接着剤で貼り合わせて作られます。
強度が高いと言われる集成材ですが、同じヤング係数で比べると曲げ強度は紀州材が上回ります。
(出典:建設省(現・国土交通省)告示 第1452号より抜粋) |
(出典:建設省(現・国土交通省)告示 第1452号より抜粋) |
取組み
産地直送でコスト下げる
紀州の質の良い骨太構造材(高樹齢目ごみ材)は、無添加無垢の家づくりにこだわるリソーケンセツにとっては外すことのできない重要な素材です。
産地直送で仕入れることでコストパフォーマンスを高め、「良質で高強度な美しい木材」を適正価格でお客様に届け致します。
山を守り、自然環境を守る
山長商店は苗作りから伐採までの木を育てる一連の作業を責任をもって行っています。
4寸の柱1本にしても最低60年の歳月をかけ、木を育てています。
育林作業は、植える→育てる→伐採→植える・・・という地道な繰り返し作業。
その持続可能なサイクルの中で自然を守り、結果的にCO2の削減に大きく貢献しています。